日本社会
私たちは人間である以上、人とのコミュニケーション無くして生きていくことはできません。皆さんはそう思いませんか?私はそう思います。特に最近は新型コロナウィルスの影響による行動制限で、人とのコミュニケーションが薄れ、孤独に感じる人は少なくないでしょう。内閣官房が実施した孤立・孤独問題に関する全国調査結果(2021)を確認すると、孤独を感じている人は36.4%でした。さらに、世代を問わず同居人がいない1人暮らしがいちばん孤独を抱えていることがわかっています。つまり、人間は他の人間を必要とし、だれかとコミュニケーションを維持したがる事も考えられます。寂しい事態は様々な原因があると思いますが、今回はコミュニケーションの視点だけを議論したいと思います。
去年、来日して以来、私は日本の便利な生活に不思議に不満を感じ、とても寂しく感じていました。日本人とのコミュニケーションはありますが、ロボットとコミュニケーションをしているような冷たくて寂しい印象です。例えば、授業で学生は先生の説明を一方通行の形で聞き、質疑応答一つもなく終わったり、チームによる役割分担としたにも関わらず、そのまま自分が担当する役割を果たしてまとめた事だけでチームワークとなったり、指導教員は私の研究計画に対し「○○についてエッセイを書いてみてね」と指示し、「流れやどんな内容が欲しいとか何が悪いとか」の具体的な指導は無く、会話も無いまま終わったりするのです。私はとても寂しく感じ、結局ここにいることが勉強よりも注文通りに行動するロボットみたいに扱われるようで、注文を受けた上で提供できなかったらダメと言われているようで、睨まれているようで悲しく思うのです。改めて問います。「日本人社会は人間とコミュニケーションをしているのですか?或いは注文通りに動くロボットとコミュニケーションをしているのですか?」
Suka